識名園(那覇・世界遺産)

琉球王家最大の王族の保養地で、また中国皇帝の使者・冊封使を接待する 外交の場だったそうです。
廻遊式庭園といわれる池の廻りを歩きながら景色の移り変わりを楽しめる造りで、 池にかかるアーチ橋や中華風のあずまやの六角堂、琉球石灰岩の石垣など、 琉球独特のデザインが見られます。
勧耕台という展望台がありますが、ここからは見えるのは南部方面の陸地のみ。 海が全く見えない角度に設計したのは、冊封使に琉球が小さな島でなく 大きな国に見せるためだと言われています。おもしろいエピソードです。
今では美しく静かな識名園ですが、ここもまた沖縄戦で壊滅的な被害を受けたとのこと。 御殿にあったパネルには、森に隠されていた日本軍の重砲弾地の砲弾が誘爆しさらに被害が大きくなったとありました。
また、庭園の端には防衛隊が掘った壕の跡と記された場所があります。 陸軍病院式識名分院があり、地元で招集された防衛隊の待機・避難のため掘られた壕の跡がひっそりと残されてました。
[識名園の豆知識]
沖縄戦で壊滅的な破壊を受けた後、約20年の歳月をかけて復元された。 2000年世界遺産に登録される。
DATA

【住所】沖縄県那覇市字真地421-7
【TEL】098-855-5936
【観覧時間】4月1日~9月30日9:00~17:30/10月1日~3月31日9:00~17:00
【観覧料】大人300円/子供100円
【休園日】水曜日

x127.71538853645324y26.204589874820243
Copyright (c) 2006-2007 沖縄探訪記. All Rights Reserved.